フランチャイズによる初めての開業

フランチャイズビジネスは、加盟前の開業ノウハウの習得と本部選択の段階で5割以上の成功、失敗が決ると云われます

経営の厳しい本部を知る方法がないだけに怖い

 複合カフェの大手「アプレシオ」が民事再生法を申請しました。大不況によって、わが国の多くの企業が苦しい経営を強いられているように、フランチャイズ本部も大変厳しい経営をしています。本部と加盟店とは、直接経営に影響はしませんが、加盟したとたんに倒産と云うことになりますと、加盟店は大変な被害を被ります。

 フランチャイズビジネスで最も怖いのは、本部と加盟店との間にある情報の格差です。本部は業界のことにしろ、経営ノウハウにしろ、多くのことを知っています。一方加盟店は、開業当初はほとんど情報がありませんから、本部を通して知るしかありません。そのため、本部の云うままになってしまいます。

 特に情報格差で怖いのは、本部の経営状態がまったく知らされていないケースがほとんどです。加盟して1月も経たずに本部が倒産したケースや、事業の縮小でフランチャイズからの撤退、他社への売却などといったケースさえあります。

 やはり、フランチャイズとは云え、ビジネス知識をまったく持たずに加盟するのはこの上なく危険です。特に、本部の経営状態に関しては十分な注意を払って、納得してから加盟しても決して遅くはありません。
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個人の加盟を対象とした本部と、法人が対象の本部

 フランチャイズ加盟の募集には、個人だけを対象とした募集、企業を対象としている場合、個人と法人と合わせて募集の3種類があります。個人だけの代表格はセブン−イレブンです。ただ、セブンのような超大型本部は例外で、ほとんどの場合は設立後日の浅い本部が導入しています。

 企業だけの募集をしているのは、薬のマツモトキヨシやベスト電器など、初期投資の高額なフランチャイズがほとんどです。その他、大半は個人と法人と合わせて募集をしています。そこで、個人募集の本部のメリットですが、加盟する人のほとんどは事業を行うのが初めての人ですから、懇切丁寧に事業の方法を教えてくれます。

 開業資金の作り方なども、きめ細かく教えてくれます。ただ、加盟する人を素人と思っていますから、指導のなかにはいい加減なことも紛れ込ませています。気をつけないとセブンのように、オーナーオーナーとおだてられて、目一杯働かされることになります。

 法人の加盟が多い本部は、やはり全体にビジネスライクな扱いになります。加盟店の中には、メガフランチャイジーのような、複数の本部と取引のある会社もありますから、加盟店への対応には神経を使うようです。加盟する前に、検討している本部はどのような性格なのか、よく知った上で加盟を考えても遅くはありません。
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不況でますます元気なリサイクルのフォー・ユー

 リサイクルビジネスは、フランチャイズにとって相性がよいビジネスのようです。特に最近は、不況による需要増とエコへの関心から、店舗数の減少する飲食店を尻目に店舗が増え続けています。

 なかでも、衣類の秤買いで有名なドンドンダウン・オン・ウェンズディが、岩手県盛岡市から全国に店舗を広げているのに対し、香川県高松市から全国へ店舗網を広げているのが「フォー・ユー」(今年10月1日からはセカンドストーリーに社名変更)です。こちらは既に上場企業で、リサイクルビジネスでは広く知られている会社です。

 現在は、直営店が201店に対し、フランチャイズ店は35店と少ないのですが、各地で存在感のある店舗展開をしています。衣料専門店は「ジャンブルストア」、総合リサイクル店は「セカンドストーリー」と2つのブランドがあり、最近は不景気から店舗を閉鎖している郊外のロードサイド店を居抜きで借り上げて、出店を続けてお客さんを集めています。

 今年度も35店の出店を計画しており、リサイクルビジネスの元気の良さを最も体現している1社と言えます。ぜひ、お近くにフォー・ユーの店舗がありましたら、店内を覘いて見てください。不景気ななかでも元気一杯の、リサイクルビジネスの一端を垣間見ることができます。

           フランチャイズビジネスを目指す人は是非一読
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フランチャイズにおいても、簡単な仕事には競合が激しい

 セブン−イレブンの「見切り販売」騒動を見るにつけ、フランチャイズでもある程度力を持っている加盟店と、本部の言いなりの加盟店とがあることが分かります。コンビニ店は店舗の運営がほぼIT化していて、オーナーは本部からの指示により右から左へ商品を販売するだけですから、立場としてはとても弱いものです。

 一方、リサイクル店は、持ち込まれる中古品や古着の値決めを行い、その商品の値付けもしますから、それなりの技術や能力が求められます。本部に対して、それなりの発言力が確保されます。これは、調理を行う飲食店や介護ビジネスなどにも云えることです。

 フランチャイズと云いますと、ずぶの素人でも直ぐできる仕事で店舗経営ができることを売りにしています。ところが、誰にでもできる仕事は、多くの人が参入しますから競争も激しくなります。やはり、他の人は参入しないビジネスを探さないと、長く営業を続けることが難しくなります。

 自分に合っていて、他の人にはできない仕事。難しいようですが、フランチャイズ加盟に際しても、やはりしっかりと考えた上で加盟することをお勧めします。

            フランチャイズの加盟に際しては参考にしてください

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ショッピングセンターへの出店か、駅周辺への出店か

 フランチャイズ店舗の場合、この10年は郊外のショッピングセンターへの出店に人気が集っていました。都市部の百貨店周辺に人が集らなくなって久しく、その分家族連れは車でショッピングセンターに出かけることが多くなっていました。

 ところが、不景気になった一昨年あたりから、再び駅周辺の繁華街に人が集るようになっています。この動きを先取りするように、日本マクドナルドや吉野家、ラーメンの日高屋などは、地価の下がった駅周辺への出店を加速しています。

 フランチャイズ店も、賃料ばかりが高くて、お客さんの集まりに陰りが見える郊外のショッピングセンターよりも、駅周辺で閉店している店舗、本来なら貸店舗として利用したいのに、借り手がないために事務所として使っている場所などは、今は借りるタイミングかも知れません。

 将来、また車社会が戻ってショッピングセンターの人気が復活するのか、それとも脱車によって駅周辺にお客さんが戻ってくるのか、ある意味大変な賭けです。ただ、フランチャイズを経営する以上、店舗を出店しようとする以上、このようなリスクは付きまといます。あなたは、どちらに賭けますか?

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